【2021年版】Google広告を海外で成功させるポイントをご紹介
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Google広告は、広告主のビジネスに関連するキーワードを検索するユーザーに広告を表示するサービスです。
Google広告を有効活用することで、ウェブサイトへのアクセス促進やお問い合わせ電話件数の増加、店舗の来店客数の増加などに繋げることができます。
そして今回の記事では、国内だけでなく海外に向けて広告を配信したい場合について、具体的なポイントをご紹介します。
Google広告を海外で運用する方法
Googleは世界的に検索エンジンシェア率が非常に高く、欧米圏だけでなくアジア圏でも利用されています。
デスクトップ・モバイル問わず高い利用率を誇るGoogleですが、Google広告のプラットフォームはグローバルに対応しています。
そのため、海外向けに広告を発信するのも非常に簡単です。
しかし広告を簡単に配信できても、正しく運用できなければ結果は出てきません。
早速、具体的な運用方法や運用のポイントについてご紹介しましょう。
基本的な運用方法は日本と同じ
基本的なGoogle広告の運用方法は、ターゲットが海外であっても変わりません。
まずは配信する前に、いくつか準備としてステップを踏む必要があります。
はじめに、ターゲットや競合、自社ビジネスの強みを整理します。
このように情報整理と、場合によっては詳しいリサーチを十分に行うことで、適切な広告作成をすることができます。
続いてターゲットや商品、シーンを考えながら広告のキャンペーン構成をします。
そして、これらの過程を経て実際にGoogle広告アカウントを設定していきます。
国や言語などの設定は、各広告配信時に行うため、アカウントの設定自体は国内でも海外でも変わりません。
広告配信を開始後は、定期的にデータをチェックしましょう。
例えば、広告の露出が非常に少なかったり、配信国に偏りがあったりなど、想定と異なることは起きることもあります。
すぐに対応して調整できるよう、運用後のデータを見ることは非常に大切です。
ターゲティングや言語の違いに注目
Google広告の地域ターゲティング機能を使用すると、国や地域グループ、特定の場所など選択した地域で広告を掲載することができます。
また場所だけでなく、個人の年齢や性別、趣味などのユーザー属性もターゲティング設定できます。
地域ターゲティングを設定すると、ビジネスに適したユーザーに絞って広告が表示されるようになります。
また広告を配信する際は、広告の言語を理解できるユーザーに配信する必要があります。
言語に関して、Google広告では1つの言語、複数の言語、または全言語をターゲットにすることが出来ます。
国によっては複数の言語を話すユーザーがいる場合もあるため、地域だけでなく言語の設定にも注意が必要です。
さらに、広告の見栄え部分であるクリエイティブも、ターゲット国向けに作成できると良いでしょう。
これにはまず、ターゲット国の競合他社がどのようなクリエイティブを作成しているのか調査することが必要です。
この調査を通し、ターゲット国のユーザー嗜好に合わせたデザインや文章でクリエイティブ作成することで、クリック率を高めることができるでしょう。
Google広告を海外で運用するメリット
現在、様々なツールを使った広告の配信方法があります。
その中でも、Google広告を海外で運用するメリットは何か、続いてご紹介します。
世界トップシェアの検索ユーザーにアプローチできる
Googleは現在、世界的に圧倒的な検索エンジンを誇っています。
シェア率の高さを見ても、日本だけでなく全世界の人に利用されていることが分かります。
そのため、Google広告では世界トップシェアの検索ユーザーにアプローチできると言えます。
参考: 『Desktop Search Engine Market Share Worldwide | StatCounter Global Stats』
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/worldwide/#yearly-2009-2019
『Mobile Search Engine Market Share Worldwide | StatCounter Global Stats』
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/mobile/worldwide/#yearly-2009-2019
新規顧客を発掘できる
Google広告では日本にいながら早く効果的に海外ユーザーにアプローチすることができます。
今まで海外向けにマーケティングを実施していなかった企業も、Google広告を配信することで多くの海外ユーザーの目に留まり、認知が集客に繋がることも少なくありません。
このように、Googleという圧倒的世界シェアを誇る検索エンジンだからこそ、Google広告は他のリスティング広告以上に新規顧客の発掘に向いています。
新しい商品価値を見いだせる
海外向けに広告を発信することで、予想しなかった部分や新たな側面でユーザーの心を掴むことがあります。
そのため、Google広告を通して新しい商品価値を見出すことができ、新たなブランディング方法を見つけることができるでしょう。
ターゲット国によってニーズやトレンドは異なるため、同じ商材の広告であってもユーザーにとってどこに商品価値を感じるかは異なる場合があるのです。
Google広告を海外で活用するためのポイント
最後に、Google広告を海外で活用するためのポイントをいくつかご紹介します。
丁寧なローカライズを実施する
一つ目のポイントは、丁寧なローカライズを実施するという点です。
そもそも日本だけでなく世界的に見ても、検索エンジンはGoogleが主流ですが、海外では国ごとに異なる検索エンジンが利用されています。
その中には日本ではあまり馴染みのない検索エンジンもあるでしょう。
そのためまずは、自社がターゲットにしたい国・地域で利用されている検索エンジンがGoogleで良いのか確認しましょう。
そして次に、ターゲット国のユーザーの検索の仕方を知ることも大切です。
実は検索習慣は国によって全く異なることがあります。
例えば、日本語ではスペースを加えながらいくつかの単語を組み合わせて検索するところを、英語ではワードではなくフレーズで検索されることが多いです。
Google広告はキーワードごとに広告を出稿する仕組みになっているため、検索習慣を知らないままキーワードを選定すると、気づいたら全く検索されないキーワードを選んでしまっていた、なんてこともあるでしょう。
また、広告に使う文章にも気をつけなければなりません。
ターゲットの言語に翻訳することが必要ですが、間違った翻訳は商材の信頼を下げる原因にもなりますし、あまり検索されないキーワードを選んでしまうと広告の効果が弱まってしまいます。
このようなことから、広告自体をターゲット国向けにローカライズすることは非常に重要です。
スモールスタートを心がける
二つ目のポイントは、スモールスタートを心がけるという点です。
特に初めてGoogle広告を配信する場合は、確度の高いと考えられるキーワードに絞って広告入札に参加すると良いでしょう。
そして配信後の効果を検証しながら、徐々に拡大していくことをおすすめします。
Google広告を含むリスティング広告の魅力は、キーワード単位で配信できることです。
そしてテレビCMや雑誌広告は出稿を決めた時点で費用が発生するのに対し、Google広告は「サイト訪問」という成果に対する課金となり、予算も少額からスタートできます。
また、日本でGoogle広告の運用が上手くいっている場合であっても、ターゲットとする海外で成功するとは限りません。
なので、スモールスタートを心がけることは非常に大切です。
海外向けGoogle広告運用の注意点
最後に海外向けのGoogle広告運用の注意点に関して具体的にご説明します。
ターゲットにする地域を選定する
まずは、ターゲットにする地域の選定についてです。
例えば、「英語圏」というのは一口に言っても多くの国がありニーズも様々なため、ターゲットとしては広すぎます。
そのため配信してニーズがある国や地域はどこか、見極める必要があります。
具体的には、自社の外国語ウェブサイトのアクセスデータから訪問者の属性などを確認したり、海外部門の営業担当や海外顧客と接点を持つ人にヒアリングしたりという方法があります。
ユーザーニーズを調査する
続いてユーザーニーズを調査することについてです。
既に海外事業を行なっている企業は、海外ユーザーの調査に使えるデータがいくつかあるかもしれませんが、はじめて海外向けに広告運用を行うという企業はほとんどデータがないと思われます。
そのため、まずはターゲット国の競合他社を調査することが必要です。
このことは、ユーザーの嗜好を調査し自社広告のクリエイティブに生かすというメリットもありますが、ユーザーが競合他社の何を気に入っているのか、という見方で調査をするとより自社広告がどうあるべきか、具体化されます。
おわりに
今回の記事ではGoogle広告を海外で運用する際の手順やポイントについてご紹介しました。
ターゲット国にあった広告を配信することができれば、国内での広告出稿よりも効果が出ることもあります。
Google広告の海外運用をお考えの方は、ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてください。