海外リスティング広告運用方法|運用のポイントをご紹介
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リスティング広告を運用して、日本国内だけでなく海外からの売上を上げていく取り組みを行なっている企業が増えてきています。
では、実際に海外向けにリスティング広告を運用する場合、どのような注意が必要でしょうか。
今回の記事では、海外向けリスティング広告が注目される理由や、広告を実施するメリット、そして運用のポイントについて詳しくご紹介します。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワードが連動して掲載される広告です。
広告が出向される時点で費用は発生せず、ユーザーによってクリックされると課金される仕組みとなっています。
日本でもGoogle広告やYahoo!の検索広告が代表的なリスティング広告として利用されています。
海外向けリスティング広告に注目が集まる理由
企業が新製品やサービスを販売する際、広告・PRが必要となってきます。
広告・PRが必要な理由としては、企業やサービスの認知度向上、いわゆるブランディングに繋げるためです。
そして、この広告・PRは日本国内だけでなく、より多くの市場で実施することができれば、より多くのユーザーからの認知が期待できます。
そのため、多くの企業は海外向けリスティング広告に注目しており、実際に活用する企業も増えてきています。
日本よりも大きな市場が広がっているため
海外向けに発信する1番の理由は、ワールドワイドに広告を展開することでより多くのユーザーの目に触れるからです。
もちろん、広告は配信することが重要なのではなく、配信後の効果や結果が重要となってきます。
そのため、多大なコストをかけて多くの国のユーザーをターゲットにすることが良いというわけではありません。
ただ、日本国内に限らず自社のブランドや製品に興味を持つ潜在的顧客は全世界に存在します。
なので、新規顧客の開拓という観点で、海外向けリスティング広告が注目されています。
各国における経済成長やインターネットの普及
海外向けリスティング広告の注目を後押しするのが、各国における経済成長やインターネットの普及です。
近年、急速なスピードで経済やIT技術が進化しており、それに伴ってインターネットの利用も当たり前の時代となりました。
インターネット普及率は年々増加傾向にあり、携帯電話の普及率は新興国であっても高い数値を示す結果が出ています。
そのため、多くの国でマスメディアの広告ではなくリスティング広告を筆頭にしたネット広告の利用が中心となってきています。
海外向けリスティング広告を実施するメリット
次に、海外向けリスティング広告を実施するメリットをご紹介します。
幅広いターゲットにアプローチできる
一つ目にメリットに、幅広いターゲットにアプローチできるという点が挙げられます。
インターネットの検索エンジンは非常に幅広い年齢層の方に利用されており、ユーザーの属性も様々です。
しかし、検索キーワードによって顕在的顧客を見つけ出しリーチするのがリスティング広告の特徴です。
そのため、検索エンジン自体は多くの人に利用されていても、広告をチェックするのはキーワードに関心を持つ自社サービスの見込み客なのです。
ただ、海外向けにリスティング広告を運用することで顕在的顧客へのアプローチをより広範囲に広げることができます。
また、従来の顧客属性だけでなく、新たなユーザーへ広告を配信し効果測定することで、思わぬところで新規顧客の開拓をすることもあります。
このような点から、海外向けにリスティング広告を運用することで、より広範囲に、様々なターゲットにアプローチすることができるのです。
簡単に海外進出のきっかけを得られる
二つ目に、簡単に海外進出のきっかけを得られるという点が挙げられます。
リスティング広告は、他の広告運用と比べ簡単に、海外のインターネットユーザーにアプローチすることができます。
例えばGoogle広告を利用する場合、Googleが提供するGoogle AdWords を利用すれば、日本にいながら簡単に世界中のGoogle検索エンジンで広告運用が可能となります。
広告配信に必要なアカウントは、どの国をターゲットにするとしても日本国内から開設可能であり、管理設定や専門サポートも日本語対応となっています。
あとは配信先国をターゲットに合わせて設定するだけで、簡単に海外進出のきっかけが得られるのです。
海外向けリスティング広告に最適なサービス
続いて、海外向けリスティング広告に最適なサービスについてご紹介します。
国によって利用される検索エンジンも様々で、日本ではあまり聞き慣れない検索エンジンが、ある国では一般的であることもあります。
Googleはインターネット関連のサービスや製品を展開するアメリカの企業です。
日本国内でも多くのユーザーに利用される検索エンジンですが、世界的に見ても大変人気です。
デスクトップ・モバイル問わず世界的に圧倒的なシェア率を誇るGoogleですが、Google広告のプラットフォームはグローバルに対応しています。
そのため、海外向けに広告を発信するのも非常に簡単で、基本的な運用方法はターゲットが海外であっても変わりません。
Google広告は海外運用を考える場合、まず最初に検討すべきリスティング広告の一つです。
Baidu
Baidu(百度)は中国国内でデスクトップ・モバイルともに圧倒的なシェア率を誇る、中国最大の検索エンジンです。
またこの検索サービスを基盤に、多様なサービスを展開しているインターネットサービス会社でもあります。
日本で馴染み深いYahooのように、Baiduではニュースや地図などメディア、旅行などコマース、そしてモバイル決済など様々なサービスを提供しています。
また、中国の検索市場では高いシェア率を維持しているため、中国市場への参入をお考えの企業はBaiduの活用も検討するのが良いでしょう。
海外向けリスティング広告運用のポイント
最後に、海外向けリスティング広告運用のポイントについてご紹介します。
ターゲット地域をあらかじめ限定する
一つ目のポイントは、ターゲットにする地域をあらかじめ限定することです。
例えば、「英語圏」というのは一口に言っても多くの国がありニーズも様々なため、ターゲットとしては広すぎます。
そのため自社サービスを広告で配信してニーズがある国や地域はどこか、見極める必要があります。
具体的には、自社の外国語ウェブサイトのアクセスデータから訪問者の属性などを確認したり、海外部門の営業担当や海外顧客と接点を持つ人にヒアリングしたりという方法があります。
徹底したユーザーリサーチを行う
二つ目のポイントは、徹底したユーザーリサーチを行うことです。
既に海外事業を行なっている企業は、海外ユーザーの調査に使えるデータがいくつかあるかもしれませんが、はじめて海外向けに広告運用を行うという企業はほとんどデータがないと思われます。
そのため、まずはターゲット国の競合他社を調査することが必要です。
このことは、ユーザーの嗜好を調査し自社広告のクリエイティブに生かすというメリットもありますが、ユーザーが競合他社の何を気に入っているのか、という見方で調査をするとより自社広告がどうあるべきか、具体化されます。
また、特に競合他社でリスティング広告を継続して運用している企業があれば、どのようなキーワード設定で運用しているか調査できると良いでしょう。
ローカライズは丁寧に実施する
三つ目のポイントは、ローカライズを丁寧に実施することです。
そもそも日本だけでなく世界的に見ても、検索エンジンはGoogleが主流ですが、海外では国ごとに異なる検索エンジンが利用されています。
その中には日本ではあまり馴染みのない検索エンジンもあるでしょう。
そのためまずは、自社がターゲットにしたい国・地域で利用されている検索エンジンがGoogleで良いのか確認しましょう。
そして次に、ターゲット国のユーザーの検索の仕方を知ることも大切です。
実は検索習慣は国によって全く異なることがあります。
例えば、日本語ではスペースを加えながらいくつかの単語を組み合わせて検索するところを、英語ではワードではなくフレーズで検索されることが多いです。
Google広告はキーワードごとに広告を出稿する仕組みになっているため、検索習慣を知らないままキーワードを選定すると、気づいたら全く検索されないキーワードを選んでしまっていた、なんてこともあります。
また、広告に使う文章にも気をつけなければなりません。
ターゲットの言語に翻訳することが必要ですが、間違った翻訳は商材の信頼を下げる原因にもなりますし、あまり検索されないキーワードを選んでしまうと広告の効果が弱まってしまいます。
このようなことから、広告自体をターゲット国向けにローカライズすることは非常に重要です。
継続的に効果測定と改善施策の投下を行う
広告配信を開始したら、頻繁にデータをチェックし効果測定をしましょう。
配信して終わりではなく、長期的な運用を実施し効果測定をしながら改善施策を行うことで、より効果的な広告運用を実現することができます。
ただし、データ分析専門の人材や環境の整備が必要となってきます。
おわりに
今回は、海外向けにリスティング広告を成功させるためのポイントについてご紹介しました。
前述の通り、リスティング広告は配信後の効果測定と改善が非常に重要となります。
より効果的にリスティング広告を運用できるよう、ぜひ今回の記事を参考に始めてみてください。