海外向けにFacebook広告を発信する方法とは?成功のコツをご紹介
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Facebookは月間アクティブユーザー数28億人を抱える世界最大のソーシャルサービスです。現在は個人のプライベート利用だけでなく、企業によるビジネス利用も増加しました。
その中でも、近年企業の海外進出にSNSマーケティングが用いられることが増えています。そしてFacebookも企業がグローバル展開を目指すにあたって利用されるサービスの一つです。
今回の記事では、Facebook広告を使って海外向けに情報発信する方法や、成功のポイントについて具体的に紹介していきます。
海外進出にFacebook広告が活躍する理由
まず始めに、海外進出にFacebook広告が活躍する理由についてご紹介します。
日本よりも高い広告効果が期待できるため
一つ目に、日本よりも高い広告効果を期待できるという理由が挙げられます。
日本国内でのFacebookユーザー数は2600万人と他国と比べて少なく、割合で言うと日本のユーザー数は全世界のユーザー数の0.1%にも満たないのです。
特に日本のFacebookユーザーを年代別に見ると、現在は40〜50代のユーザーが半分近くを占めていて、若年層のユーザーは非常に少ないです。
そのため、国内向けにFacebook広告を利用してマーケティングを行うのは得策ではないと考えられ、特に若年層向けのサービスやブランドを展開するビジネスの場合、他のSNS広告の方が効果的かもしれません。
しかし、世界的に見るとFacebookは年代や性別を問わず非常に多くのユーザーを抱えているため、海外進出を視野に広告を運用する際はFacebook広告の運用が有効だと考えられます。
実際に多くの企業がブランドの認知度向上や新規顧客獲得のために、Facebook広告を海外向けに活用しています。
参考:CNET JAPAN 「フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー」
https://japan.cnet.com/article/35139021/
圧倒的な利用率の高さを誇るため
二つ目の理由として、圧倒的な利用率の高さが挙げられます。
やはり何と言ってもFacebookは圧倒的な利用者数を誇ります。ユーザー数の多さはもちろん、ユーザーが特定の地域出身ではなく世界各国に広がっていることも特徴です。
特にユーザー数の多い国が、インド、米国、インドネシア、ブラジルなどの国で、どの国も1億人以上のユーザーを抱えています。中でも、インドには3.3億人ものユーザーが存在し、世界で1番ユーザー数が多い国となっています。
参考:FACEBOOK 「Facebook社 2021年第1四半期(1月-3月)業績ハイライト」
Hootsuite 「47 Facebook Stats That Matter to Marketers in 2021」
優れたターゲティング能力
三つ目の理由として、Facebook広告の優れたターゲティング能力が挙げられます。
Facebook広告には主に3種類のオーディエンス選択ツールがあります。3種類のうちの1つにコアオーディエンスというツールがあり、年齢や性別などの利用者層データだけでなく、位置情報やユーザーの消費行動など、他にも様々なデータに基づいてターゲットを細かく調整することができます。
2種類目のカスタムオーディエンスというツールでは、優良顧客リストや自社ウェブサイトにアクセスした人などのデータから、自社のビジネスに関心を示すユーザーを分析し、繋がることができます。
3種類目の類似オーディエンスでは、既存顧客と共通の特徴を持つユーザーをFacebook上から見つけ、繋がることができるツールです。このような方法によって、迅速且つ効果的に見込み客に広告でリーチすることができます。
このようにFacebookでは自社ビジネスに最適なオーディエンスの発見から、ターゲティングの詳細設定まで、あらゆるサポート体制が整っています。
主なFacebook広告の種類
続いて主なFacebook広告の種類についてご紹介します。Facebook広告では、広告主の製品やサービスがより魅力的に発信されるよう、様々な広告フォーマットが用意されています。
カルーセル広告
まず一つ目に、カルーセル広告です。
カルーセル広告とは、1つの広告内に最大10個の画像や動画を表示できる広告フォーマットになります。
物理的に広告内にクリエイティブを配置するスペースが増え、それぞれの画像や動画に別のリンクやアクションボタンを設定することも可能です。
使い方としては、1つの広告内で複数の商品を紹介したり、1つの商品に対して様々な角度から紹介したり、他にも自社ブランドのコンセプトについてストーリーが展開するようにデザインしたりなどの方法があります。
画像・動画広告
二つ目に、画像・動画広告です。
画像広告は、画像1枚とテキストを使用したシンプルなフォーマットとなっています。動画広告は映像と音がメインで、ユーザーが広告を見ると自動で動画が再生されます。
どちらも他のフォーマットに比べ、簡単に素材集めや広告設定を行うことができます。
コレクション広告
三つ目に、コレクション広告です。
コレクション広告とはメインの画像や動画が表示され、その下に商品画像を複数並べることのできる広告フォーマットとなります。
こちらのフォーマットはモバイルでの閲覧を重視した構成となっていて、ユーザーの操作なしで複数の画像が表示されるようになっています。
この広告によって、ユーザーは広告を発見してから商品の詳細チェック、そして商品購入までをスムーズに行うことができます。
スライドショー広告
四つ目にスライドショー広告です。
スライドショー広告は、3〜10枚の画像をスライドショー形式で表示させるフォーマットとなっています。
動画作成よりも簡単という利点に加え、動画広告に比べファイルが軽量なため、デバイスや通信速度を問わずスムーズに表示することができます。
海外向けのFacebook運用を成功させるポイント
次に、海外向けのFacebook運用を成功させるポイントについてご紹介します。
適切なターゲティングを実施する
まず一つ目のポイントとして、適切なターゲティングを実施することが挙げられます。
Facebookは全世界で利用されているSNSであるがゆえに、適切なターゲティングをしないとただ広範囲に配信するだけとなってしまい、新規顧客獲得などの目標達成へ結びついていきません。
そのため、適切なターゲティング設定を行うことで自社ブランドのプロモーションの訴求力を最大限に引き出すことが重要です。
Facebookから提供されている海外進出支援向けのサービスも利用しながら、どんな国のどんなユーザーに紹介していくべきなのかを明確にしていきましょう。
Instagramとの併用も視野に入れる
二つ目のポイントとして、Instagramとの併用も視野に入れることが挙げられます。
InstagramはFacebook社から展開されるSNSで、Facebookと同様世界的に利用者数の多いサービスです。
しかし年代や性別、利用目的などユーザー層はFacebookとInstagramで異なるため、2つのサービスを併用しより多くのユーザーにリーチできると効果的かと考えられます。
またFacebookで運用できる広告フォーマットはInstagramでも表示できるものが多いため、併用するのに非常に親和性が高いと言えます。
海外にFacebook広告を発信する方法
最後に、海外にFacebook広告を発信する具体的な方法についてご紹介します。
ターゲットの設定
まず始めに、ターゲット設定についてです。
Facebookにはターゲティングにおいて便利なツールが用意されていて、それらを利用することでターゲットを明確にすることができます。
実際にターゲットを設定する際は、データに基づいていない曖昧な推測を除外するため、最初は複数の国に設定することが推奨されています。
また、国レベルではなく地域レベル、そして全世界というスケールでもターゲット設定することができ、広告マネージャという設定画面でドロップダウンメニューから簡単に確定することができます。
広告配信・管理
続いて広告配信・管理についてです。
広告配信が完了し、指定したターゲット層のユーザーに広告が表示されると、広告のパフォーマンスをモニターすることができるようになります。
管理に関しては、ほとんどの作業をFacebookが自動で行ってくれます。例えば、いくつかの地域にターゲット設定をした結果、特定の地域で高い広告効果が見られた場合、広告主の設定変更なしに自動でより多くの予算がその地域への広告配信に費やされます。
そのため特別な管理は必要なく、広告配信中はいつでも広告マネージャでパフォーマンスを確認することができます。
おわりに
今回はなぜFacebook広告が海外向けマーケティングに有効かという点から、Facebook広告のフォーマットの種類、そして広告運用を成功させるポイントについてご紹介しました。
海外向けに初めてSNS広告を運用するという方も、Facebook広告は様々な機能やサポートが充実しているため安心してご利用いただけるかと思います。
ぜひFacebook広告を利用して、今よりもっとグローバルにビジネスを展開させていきましょう。