Bingのリスティング広告はGoogle広告と何が違う?活用方法をご紹介
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検索エンジンにはいくつかの種類がありますが、世界で最も有名なサービスといえばGoogleが当てはまるでしょう。
日本でもGoogleは圧倒的な人気を誇りますが、実はGoogleについで人気の検索エンジンとして活躍することもあるのが、Bingです。Googleではなく、わざわざBingを利用する理由は、どこにあるのでしょうか。
今回は、そんなBingで提供されているリスティング広告と、Google広告の違いを比較しながら、Bing広告の活用方法をご紹介します。
Bingとは
BingはWindowsを提供している、マイクロソフトが開発したオリジナルの検索サービスです。キーワードを入力して、検索にかけることで、キーワードに関連する検索結果が表示されるというものです。
いわゆるGoogleやYahoo!と使い方は変わらないため、非常にベーシックな機能を備えているサービスです。
BingはGoogleのように洗練されたユーザーインターフェースを備えていますが、機能としてはYahoo!のようなポータルサイトに近い部分もあります。Bingニュースと呼ばれる独自のヘッドラインや、天気予報などの情報が表示される設計となっているため、検索機能を使わずとも主要な情報はそこからインプットできます。
とはいえ、Yahoo!ほど膨大な量の情報が一画面に表示されるわけではなく、下段にさりげなく表示されるのにとどまるため、適度なインプットに身を任せられる気軽さも魅力です。
Bingのシェア
このように、機能性としては決して悪くない性能を有しているBingですが、世界では一定のシェアを有しているのも特徴です。
世界シェアとしては3%に及ばない数字ですが、Googleが90%前後のシェアを維持していることを考えると、この数字はGoogleの二番手としては無視できないものと言えます。
参考:BACKLINKO “Microsoft Bing Usage and Revenue Stats (New Data)”
https://backlinko.com/bing-users
また、Bingのシェアについては地域差も大きく、場所によっては大きなシェアを有している地域もあります。
例えばマイクロソフトが本社を構えるアメリカにおいては、Bingのシェアは6.6%と、世界平均を大幅に上回る数字を有しています。Google対Bingで考えると、圧倒的にシェアではGoogleが上回るものの、Bingユーザーに潜在顧客が存在する場合、Bing向けの広告配信は大きな意味があると言えるでしょう。
Bingの強み
次に、実際にBingの利用がどんなメリットをユーザーにもたらしているのかについて、その強みを確認していきます。
独自の検索エンジンを採用
BingはGoogleから独立した検索サービスであるため、そのエンジンにはオリジナルのアルゴリズムが採用されています。
キーワードとの関連性に基づき、記事やホームページが表示される仕組みなど、基本的な設計は同じであると考えられますが、Googleとは別に構築された検索エンジンであるため、各サイトを評価するプロセスは全く異なる可能性もあります。
そのため、表示結果はGoogleのそれと微妙に異なるため、実際に比較してみるとその違いを実感することができます。
また、リスティング広告においてもBingはGoogleと別の枠組みが設けられています。これは後ほどご紹介しますが、Bingは独自の広告配信プラットフォームを有しているので、広告主はGoogleのそれとは異なります。
もちろん、同じ広告をBingとGoogleの両方に広告主が配信していれば話は別ですが、表示される企業の違いに注目してみるのも良いでしょう。
画像検索機能を搭載
Bing検索の特徴として、画像検索機能を有している点にも注目です。この検索機能はキーワードではなく、画像をアップロードすることで検索を実施できるという、ユニークな機能を有しています。
画像をアップロードすると、その画像の出典元が表示されたり、類似の画像が表示されるため、調べ物をするときなどには非常に役に立つツールです。
花の名前を調べたい時など、キーワードはわからないが、視覚的な情報はあるというときには有効活用できる仕組みです。
Bingのリスティング広告について
そんなBingがリスティング広告を利用するために提供しているのが、Bing Adsと呼ばれる広告プラットフォームです。ここではBing Adsについて、基本的な情報をご紹介します。
Bing Adsの概要
Bing Adsは、マイクロソフトがBingにリスティング広告を配信したいというユーザーに向けて提供しているサービスで、日本からでも利用が可能です。
Bing Adsで扱っているリスティング広告は、Google広告のそれと同様の仕組みを備えています。広告文を用意し、配信ターゲットやキーワードを選定することで、自動的に広告が配信されるというシステムです。
料金設定もクリック課金制が採用されており、クリックされた回数に応じて費用が徴収されます。つまり、クリックされなければ維持費などの費用は発生しないため、予算に合わせた広告展開を実現できます。
Bing Adsの使い方
Bing Adsの運用方法も、Google広告と大きな違いはありません。Bingアカウントを作成し、ターゲット地域に合わせたキーワードの選定を実施し、配信を行います。
注意点としては、Bing Adsは日本語に対応していない点が挙げられます。Google広告は、日本語を初め、様々な国の言語でサービスが提供されていますが、Bing Adsでは英語での利用が前提となります。
そのため、運用に際してはある程度英語に理解のあるスタッフが担当する必要がある点に注意しましょう。
Bing AdsとGoogle広告の違い
Bing AdsとGoogle広告では、運用アプローチにどんな違いが挙げられるでしょうか。ここでBing AdsとGoogle広告の違いについて、確認しておきましょう。
広告掲載先の違い
大きな違いとしては、広告掲載先が一つに挙げられるでしょう。
Bing Adsは主にBing検索結果に表示されるリスティング広告枠が配信先となるため、ある意味シンプルな仕組みになっていると言えます。
一方のGoogle広告ですが、リスティング広告は検索エンジンの検索結果に表示される点は同じ一方、他にも様々な広告媒体を有しています。
Youtubeに表示する動画広告も、Google広告を使って配信設定を行うなど、配信先や配信形態はGoogleが多くのWebサービスを傘下に押さえている分、遥かに多様と言えます。
ただ、リスティング広告以外の広告運用を考えていない場合には、そこまで大きな違いにはならないため、あまり気にする点ではないかもしれません。
シェアの違い
もう一つの違いは、シェアの違いです。前述の通り、Googleは世界で90%前後のシェアを獲得しており、インターネットを利用する人の大半がGoogleを使用しています。
一方のBingですが、その割合こそ次点に食い込むほどのシェアを誇りますが、数字で比較すると一桁%にとどまるため、少しでも広い地域とユーザーにアピールしたい場合には、有効な施策ではありません。
ただ、潜在ユーザーがBing利用者に多く含まれる場合、Bing広告の利用は不可欠となります。Bingを利用しているユーザーがGoogleを利用する機会は大幅に少なくなるため、Bing経由で彼らにアプローチすることで、競合との差別化を実施しながら、確実にシェアを固めていくことができます。
ターゲットはアプローチを考えた場合、結果的に狭くなる傾向にあるので、シェアの違いについてもあまり絶対的なものと考える必要はないでしょう。
Bingでリスティング広告を有効活用するためのポイント
最後に、Bingを使ってリスティング広告を有効活用するため、押さえておきたいポイントを解説します。
Googleではアプローチできない層の開拓に活躍
前述でも触れましたが、BingはGoogleだとアプローチできないユーザーに近づくことができるので、そこに未開拓の現場がある場合には非常に効果的です。
特に台湾や香港、アメリカといった、Bingユーザーが多く存在する地域において、Bing広告の利用は非常に効果的です。
Google広告では今ひとつ結果が出なかった場合も、Bingを使うことでいきなり集客効果が高まった、という期待もできます。
Google広告との併用も効果的
BingとGoogle広告は別個のサービスですが、かといってどちらか一つしか使ってはいけないというルールはありません。初めのうちは、GoogleとBingの両方に広告を出すのも有効です。
リスティング広告はクリックされなければ料金は発生しないため、GoogleとBingのどちらが反応が良いかを見極めながら、本格的に力を入れるプラットフォームを決定するのも良いでしょう。
おわりに
今回は、Google広告とBingのリスティング広告の違い、両者の強みについてご紹介しました。
世界的な人気を誇るGoogleですが、Bingユーザーに広告を届けるためにはBing Adsを利用する必要があります。Bingは知名度こそGoogleに及ばないものの、実は根深いユーザーも少なくないため、開拓の余地は大きいと言えます。
Bingの必要性を感じた際には、まずは気軽に利用してみることをおすすめします。