アメリカで人気のSNSランキング|日本との違いについてご紹介
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世界のITの中心地であるアメリカでは、様々なSNSが誕生している国でもあります。
そんなアメリカにおけるSNSユーザー層も非常に厚く、様々なサービスを多様なユーザーが利用しています。
今回は、アメリカで人気のSNSの紹介や、日本とSNS利用についてどのような違いがあるのかについて、ご紹介します。
アメリカのSNS事情について
まずは、アメリカにおけるSNS利用の基本的な情報について、整理しておきましょう。
アメリカのSNSユーザー数
世界で最も人気のSNSを数多く排出したアメリカでは、SNSユーザーの数も世界トップクラスです。
調査によると、2020年時点で2億2千万人を突破しており、2025年には2億5千万人にまで増加するという予測も立てられています。
参考:statista “Number of social network users in the United States from 2017 to 2025”
https://www.statista.com/statistics/278409/number-of-social-network-users-in-the-united-states/
SNSユーザーの数だけで日本人口の2倍近い数を有していると考えると、いかにその規模が大きいかということがわかります。
次々と新サービスも登場
また、アメリカは既存のSNSもさることながら、次々と新しいSNSを生み出し続けている国でもあります。
最近では、音声版Twitterとして話題になったClubhouse(クラブハウス)も大いに話題となりました。
招待制というクローズドな仕組みが話題を呼び、多くの著名人が参入したことで、迅速に一般ユーザーへの普及が進みました。
今後もこのような新しいサービスが、次々と登場していくことが予想できます。
アメリカで人気のSNS
ここで、実際にアメリカで人気のSNSを確認しておきましょう。その多くはアメリカ産のSNSですが、中には海外発のSNSも近年は影響力を拡大しています。
Instagram(インスタグラム)は、画像や動画をアップして、自由に他のユーザーと共有できる仕組みを持ったSNSです。
単に写真を上げるだけでなく、独自に用意されたフィルターや編集機能を使って、誰でも簡単に質の高い写真へと仕上げられるということで、人気を博しているサービスです。
近年は写真アップロード機能だけでなく、24時間で投稿したコンテンツが消えるSnapchat(スナップチャット)のようなストーリー機能はもちろんのこと、ライブ配信機能や強化されたメッセージ機能なども魅力です。
定期的なアップデートが行われることにより、現在のユーザーの維持だけでなく、さらなる新規ユーザーの獲得にも力を入れているのが強みと言えます。
TikTok
画像や動画コンテンツは世界中で人気を誇っていますが、この市場へ新たに参入しているのがTikTok(ティックトック)です。
TikTokは他の主要なSNSとは異なり、唯一中国発のサービスとして世界中で人気を高めているSNSです。
数十秒から数分間にわたるショート動画を作成し、豊富な機能によって高い編集効果を得られるというサービスが人気を博し、若年層を中心に絶大な人気を誇ります。
中国や日本で人気の高かったサービスですが、今や欧米でもユーザー層を拡大し、今後の成長にも期待されているサービスです。
近年はインフルエンサーの台頭により、動画を使った商品紹介や、広告発信なども盛んに行われているため、ビジネス面での活用方法についても注目が集まっています。
Youtube
Youtube(ユーチューブ)は、企業や個人を問わず、誰でも気軽に動画コンテンツを発信できる、世界最大の動画共有サイトです。
InstagramやTikTokでも動画配信は可能ですが、これらのサービスでは最大でも数分というショート動画を基調としているため、長時間の動画には適していません。
一方、Youtubeでは基本的に動画の長さに制限はなく、自由に動画の配信を行えるのが特徴です。画質も4Kに対応しているので、クオリティの高い、シネマティックなコンテンツも、大画面で楽しめるプラットフォームです。
また、最近ではYoutube(ユーチューバー)と呼ばれるインフルエンサーたちの活動も顕著です。
彼らは個人で動画を制作しているクリエイターで、そのコンテンツのユニーク性の高さから、多くのユーザーを獲得しています。
最近では日本でもメディア露出が増えてきているため、その知名度はますます向上しています。彼らの知名度を生かし、企業が商品紹介やプロモーションを依頼するケースも増加傾向にあります。
多様なジャンルのYoutuberが活躍しているYoutubeですが、彼らの活躍もまた、Youtubeというプラットフォームの拡大に大きく貢献していることも事実です。
Facebook(フェイスブック)は、ソーシャルネットワークという言葉を世界中に広めた、SNSのパイオニアです。
創設者であるマーク・ザッカーバーグの名前は多くのメディアで取り上げられており、映画化や書籍化も進んだことから、今や知らない人も少ないのではないでしょうか。
Facebookは、基本的に知り合い同士がオンラインでもコミュニケーションを取れるようにというコンセプトが根付いているサービスです。
YoutubeやInstagramのように新しいユーザーとの出会いを促す場というよりは、知り合い同士で近況報告を行う場としての意味合いが強いのが特徴です。
ただ、企業活動の場としても注目度は高く、自社ホームページの代わりとして活用しているケースもよく見られます。
また、Facebookに付随するメッセンジャー機能は、テキストチャットや通話が行えるということで、非常に人気の高いサービスです。
アメリカで人気のSNSの特徴
アメリカでは様々なSNSが登場し、多くのユーザーに愛されていますが、これらのサービスにはどのような特徴を備えているのでしょうか。
動画や画像コンテンツが不動の人気
まず、動画や画像などの視覚的なコンテンツを基調としたSNSはいずれも非常に人気が高いサービスとして活躍しています。
これはアメリカに限った話ではありませんが、テキストなどに比べて感覚的に理解がしやすいため、多くのユーザーの心を捉えやすいのが強みでしょう。
InstagramやTikTokの流行はそれを物語っている事例で、動画や画像に強みのあるサービスは商品紹介などのビジネス活用にも期待が持てます。
コミュニケーションはFacebookやWhatsAppで
日本ではLINEがコミュニケーションに使われていますが、アメリカではLINEの代わりにFacebookメッセンジャーや、WhatsApp(ワッツアップ)を使ったやりとりが、ライフスタイルに定着しています。
WhatsAppは、日本でいうLINEのようなSNSで、テキストチャットや通話ができる便利なサービスです。InstagramやFacebookほどの多様な機能性はありませんが、そのシンプルな使いやすさから、世界中にファンを抱えています。
これらのサービスはアメリカ人のライフスタイルにうまく定着していることもあり、新しいサービス登場の余地はないものの、これらが廃れる気配もないというのが現状です。
アメリカと日本のSNS運用の違いとは
最後に、アメリカと日本においては、どのようなSNS運用の違いがあるのかについて確認しておきましょう。
アメリカはグローバルスタンダードのSNS運用
まず、アメリカでは多くのSNSを生み出してきた土壌も相まって、SNSのトレンドの最先端にあることが最大の強みです。
様々なサービスや新機能の追加が行われているSNSですが、これらの機能もまずはアメリカのユーザー向けに提供され、そこからうまくいけばグローバルへ、というプロセスで提供されています。
そのため、そのユーザビリティや機能の評価については、アメリカのユーザーが構造上優先されやすいというのは、海外で利用している日本人にとっても把握しておくべき事実です
また、アメリカでは当たり前ですが英語での利用が標準化しているため、英語圏に対して驚異的な影響力を誇ります。
アメリカのインフルエンサーの中には1億人規模のフォロワーを抱えている人物もいるほどで、アメリカのみならず、世界中に影響力を行使しています。
グローバルスタンダードの文化が、非常に根強いのがアメリカのSNS事情です。
独自のバズやSNSの文化を持っている
また、日本とアメリカではライフスタイルや言語が違うということも相まって、日本とは異なるSNS文化やバズが存在していることも特徴です。
例えばアメリカのアルコール飲料であるWhite Clawは、YoutubeやTwitterを通じて大きなバズを呼び、ネット上で大きな話題を呼びました。
参考:RUIN MY WEEK “21 Of The Funniest White Claw Tweets And Memes Because The Claw Is Law”
https://ruinmyweek.com/tweets/funny-white-claw-memes-and-tweets/
しかし日本ではWhite Clawの扱いはなく、国民的な飲み物でもないことから、これらの話題はほぼ日本国内で取り上げられることもありませんでした。
このように、アメリカでは評価を得ていても、日本では話題になっていないコンテンツは、山のように存在することも押さえておく必要があるでしょう。
おわりに
アメリカと日本で人気のSNSは、いざ並べてみると似たようなラインナップとなりますが、その内情については両国の間で微妙な隔たりもあります。
アメリカではどのようなSNS活用が進んでいて、どんなコンテンツが喜ばれているのかを理解することで、さらに効果的なSNS運用を進められるはずです。